「毎日の晩酌が楽しみ」「仕事帰りに必ず一本買う」――そんな習慣のある人にとって、お酒代は立派な固定費のひとつです。実は支払い方法を工夫するだけで、年間で数万円単位の差が生まれることをご存じでしょうか。本記事では、毎日お酒を買う人が“損しない”ためのカード選びを解説します。
月の購入額をざっくり把握する
1回あたりは数百円〜数千円でも、毎日のように買えば出費は大きくなります。
- コンビニでビールやチューハイを1日1本:月およそ9,000円
- スーパーで週1回まとめ買い:月5,000円〜8,000円前後
- ワインや焼酎をボトルで購入:月2万円以上
「毎日の少額」が積み上がると、年間では20万〜30万円規模になるケースも珍しくありません。
支払い手段の違いを比較する
次に注目したいのが、支払い方法の違いです。
- 現金払い:シンプルですが還元はゼロ
- 電子マネーやQR決済:ポイントはつくが、還元率は0.5〜1%程度が多い
- クレジットカード:基本還元率は0.5〜1%、特約店ならさらに高還元
特にスーパーやコンビニの「特約店」に対応したカードであれば、日常的な買い物が高還元の対象となり、結果的にお酒代を効率よく節約できます。
三菱UFJカード特約店での還元
三菱UFJカードは、セブン‐イレブンやローソン、オーケー、オオゼキ、肉のハナマサなどを特約店に指定。通常0.5%に加え6.5%が上乗せされ、合計7%相当の還元率となります。条件を満たせば最大20%相当まで拡大します。
還元は店舗ごと・月間1,000円単位で計算され、端数は月合計で切り捨てられます。例えばセブンで月9,800円購入した場合、9,000円分が対象です。少額を分散させず、まとめて購入すると効率的にポイントが貯まります。
シミュレーション:毎日の晩酌をカード払いにした場合
お酒代を年間12万円と想定し、支払い方法ごとに比較してみましょう。
- 現金払い:還元なし
- 通常1%カード:年間1,200円相当
- 三菱UFJカード特約7%(全額対象の場合):年間8,400円相当
- 最大20%条件達成(全額対象の場合):年間24,000円相当
「缶ビール1日1本」程度でも、支払い方法を変えるだけで年間数千円〜2万円超の差が出る可能性があります。
カード利用時の注意点
節約効果を実感しながらも、注意しておきたいポイントもあります。
お酒購入の“節約ルール”
- 買うお店を固定:特約店(セブン・オーケーなど)に絞り、分散させない。
- 月間の端数ロスを理解:ポイントは店舗ごとに月間利用額を1,000円単位で集計するため、端数が切り捨てられる仕組み。損をしないように「月ごとにどのくらい買っているか」を把握するのが大切。
- 家計と健康も意識:カード明細で支出が可視化されるので、飲み過ぎ防止にもつながる。
カードはあくまで家計管理の道具。使いすぎを防ぎつつ、効率よく還元を受けるのが理想です。
おわりに
お酒代は「毎日の小さな支出」が積み重なり、気づけば大きな金額になります。現金や還元率の低い決済方法を続けるのは、知らずに損をしているのと同じこと。自分の買い方に合ったカードを選び、年間を通して“じわじわ効いてくる節約効果”を実感してみてください。