円形脱毛症とAGAの違い

AGAという言葉を聞いたことはありますか。薄毛になる症状のことで、円形脱毛症とも密接な関係があります。今回はそんなAGAと円形脱毛症の違いと、円形脱毛症の種類を紹介します。

AGAとは?

AGAはAndrogenetic Alopeciaの略で、男性型脱毛症のことです。AGAになってしまうと抜け毛も起こるのですが、困ったことに抜け毛の原因となるのは薄毛になることなのです。

髪の毛が抜けてしまうのは通常の円形脱毛症で見られる原因と異なり薄毛になることにあるため、ただの円形脱毛症とは違った対処が必要です。AGAを発症してしまうと円形だけでなく、さまざまな形状に薄毛や抜け毛が目立つようになってしまうということなのです。

AGAと円形脱毛症はどこが違うのか

AGAは脱毛症と名前はついていますが、薄毛になる病気です。一方の円形脱毛症は、名前のとおり主に円形に抜け毛を発症してしまう病気です。この2つの病気は、原因や脱毛する場所、また形状も異なります。

AGAの場合には、脱毛の原因が男性ホルモンの減少であるのに対し、円形脱毛症では自己免疫性疾患が原因となります。また、脱毛する場所と形状もはっきりとした差があり、AGAではM字やO字型に頭部の脱毛が見られるのに対し、円形脱毛症では主に円形に頭部だけでなく全身いかなる場所でも脱毛が起こるのです。

AGAは毛根から髪の毛自体が細くなり薄くなる上に、毛根が細くなったことで抜けやすくなるため脱毛症状や薄毛の症状に悩むものです。一方の円形脱毛症は、健康な髪の毛の状態であるにもかかわらず、さまざまなか所の毛が抜け落ちて脱毛に悩んでしまうという決定的な違いもあるのです。




円形脱毛症にはこんなに種類がある

ひと言に円形脱毛症と言っても、実は大きく分類して5種類もの円形脱毛症が存在しているのです。それぞれどのような症状なのか説明します。

単発タイプ

円形脱毛症と言えば、このイメージである方も多いかと思います。


引用:種類別の症状|円形脱毛症でお悩みの方へ【円形脱毛症.com】

イメージどおり円形や楕円形に脱毛してしまう症状であり、5つのタイプの中でも最も発症率が高いとされているのが、この単発タイプの円形脱毛症です。この症状から円形脱毛症が進行すると、次に紹介するようなタイプへどんどんと症状が悪化していく傾向にあります。

多発タイプ

単発タイプの脱毛する場所が1か所であるのに対し、2か所以上円形に脱毛症状を発症してしまうものです。また、同時に2か所以上の円形脱毛症状が見られなくとも、単発タイプが完治したと思いきや再発してしまう場合、実は単発タイプではなく多発タイプである可能性もあるのです。

蛇行タイプ

円形脱毛症の中でも単発や多発タイプのように円形に脱毛しないため、円形脱毛症であると気づかないことも多い症状を見せます。普通の円形脱毛症が名前のとおり円形に脱毛するのに対し、蛇行タイプでは蛇のように後頭部や側頭部に蛇行して脱毛症状が現れます。いわゆる10円ハゲだけが円形脱毛症でないということですね。

全頭タイプ

円形脱毛症が深刻化すると、一部分だけに脱毛症状が現れるのではなく、頭全体に脱毛症状が現れる全頭タイプになってしまうことがあります。頭全体に脱毛症状が現れるのですから、ほとんど毛が残らないつるつるのハゲ状態に陥るということですね。

汎発タイプ

円形脱毛症の中でも最も深刻で、全頭タイプがさらに進行したものです。頭の毛はもちろん、まゆ毛や腕の毛といった体毛まで抜け落ちてしまう、全身に及ぶ脱毛症状を発症します。全頭タイプとともに治しにくいものとされており、ここまで症状が深刻化する前に対処を行うか、長期間の治療を必要とされるのです。