円形脱毛症に治療法はあるのか

円形脱毛症になってしまった場合、どのような治療ができるのでしょうか。どのような治療法があるのか、またそれぞれどのような特徴があるのか、詳しく紹介いたします。

円形脱毛症は治療で治せる

円形脱毛症が本当に治療で治せるのか、という部分は最初に知っておきたい部分なのではないでしょうか。結論から言ってしまうと、円形脱毛症は治療によってほとんどのケースで治すことが可能です。しかしながら、円形脱毛症が進行すればするほど治療は長く困難になってしまうため、円形脱毛症に気づいたら、恥ずかしがらずにできるだけ早い治療を受けるのが大切と言えるのです。

円形脱毛症の治療法5選

円形脱毛症にはどのような治療法があるのでしょうか。今回は、よく使われる治療法を5つ紹介いたします。

ステロイドによる治療

ステロイドによる治療は、脱毛してしまっている部分に注射することにより効果を得るもので、単発タイプや多発タイプの円形脱毛症を発症している方に広く効果があるのが特徴です。しかし、ステロイドは効果が高い反面副作用も比較的強く出てしまうことがあるため、子供の場合には通常使用しません。また大人であってもステロイドを注射するため痛みが激しく、万能というわけではありません。




局所免疫療法

局所免疫療法は、人工的にかぶれを引き起こす薬品を使い、発毛を促す治療法です。全頭タイプや汎発タイプなど、広く脱毛している場合に用いられることが多く、子供でも利用できる治療法です。しかしながら、自由診療になってしまうため治療費は全額自己負担上に、長期間にわたり治療を続ける必要があるデメリットもあります。

紫外線による治療

紫外線による治療は、局所免疫療法が難しいアトピーを持つ患者であっても用いられることが多い治療法です。脱毛部分に紫外線を照射するため、日焼けをしてしまったときのようなかゆみや痛みを感じることもあります。症状が深刻である場合によく用いられるため、局所免疫療法が行えない方はこちらの方法を採ることもできます。

冷却による治療

冷却による治療は、今回紹介する治療法の中でも副作用が比較的小さいもので、液体窒素やドライアイスを、直接脱毛部分に当てたり塗ったりする治療法です。超低温のものを利用するため、治療時に痛みは発生しますが、大きな副作用は報告されていません。

服薬による治療

服薬による治療を行うときには、ステロイドを含むものやアトピーを抑えるための抗アレルギー剤がよく利用されます。アトピーを持っており、ほかの治療法が使いづらい場合に便利とは言えますが、ステロイドを利用する場合には内服をやめると再発率が高い上に子供には使えないため、ほかの治療法とどう違うのか医師や薬剤師と相談し、比較検討する必要があるでしょう。